個人年金保険
最初から何ですが、個人年金保険に私は全く魅力を感じません。
保険と言っても、全然『保障』じゃないからです。加入する時に、健康状態は関係ありません。
保険料の支払いの途中で亡くなった場合、今まで払ってきた分が戻ってきます。他の保険のように、【支払った保険料<死亡保険金】にはなりません。貯金をしているのと同じです。
また、年金として受け取っている途中で亡くなると、その後の年金の支払いはありません。特約が無ければ、家族も受け取れません。『長生きのリスク』の為の商品で、早く亡くなったリスクには対応していません。
そして、個人年金保険は、年金機構が管理している通常の【年金】より機能が劣ります。障害年金や遺族年金という機能も、【年金】の方がはるかに充実しています。
個人的にもう一つ年金を準備したくなるくらい、【年金】を不安に思っている人がたくさんいることは事実です。【年金】が枯渇して貰えないのではないかという不安が私も無い訳ではありません。しかし、全く貰えないということは考えにくいです。
退職してから、年金を貰えるまでの数年をどう生活するかも大きな関心事ですが、長生きのリスクとイコールで考えて良いのかは疑問です。それなら、貯蓄型の保険の方が適しているかもしれません。
長生きしなければ意味がない年金という形を、なぜもう一つ用意する必要があるのでしょうか。同じ形の商品を複数持っていることよりも、全く違く形の商品を複数持っている方が、本当の意味でリスク分散になります。
『年金は貰える額が少ないから』『不安だから』というのであれば、【年金】自体を増やす方法を考えた方が良いです。国民年金第1号被保険者なら、付加年金や国民年金基金などを検討してみてください。
個人年金保険をおススメな人は以下の人です。
・【年金】が貰える要件を満たしていなくて、【年金】が全く貰えない人
( 2017年に法改正で年金受給資格が【25年納める⇒10年納める】に縮まる予定です。その為、要件が満たしやすくなるので、該当者は減るでしょう。)
・持病があり、通常の保険に入れない人
・専業主婦、または扶養内で働いている主婦(主婦)の人で、世帯主の収入が多い人
・長生きすることが何より怖いと思っている人
・生命保険料控除を受けたい人
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名古屋・愛知・岐阜・三重 / 独立系・女性ファイナンシャルプランナー